スマホと車載ディスプレイがつながる「MirrorLink」が車載エンタメを変える!

愛車にスマホを有線なり無線なりでつなげている人はいまや珍しくないですが、音楽を楽しんだりハンズフリー通話をしたりする程度ではないでしょうか。

スマホのアプリを車載モニターなどで楽しむとなると、現在はオーディエンスがリリースしている業界初の「HDMI Vision」しかありません。「HDMI Vision」は、ナビをはじめとしたスマホのあらゆるアプリを車載モニターに表示できますから、同社の社長も「ナビは要らなくなる!」と自信たっぷりなわけです。ただし、操作はスマホ側からのみになります。

今回パナソニックがスタートするスマホと車載機の連携サービス「MirrorLink」は、ディスプレイ付きオーディオ「スマホナビ対応ディスプレイ」とスマホの「ELUGA V」を接続できるもの。すでに欧州では昨年11月から開始していましたが、ようやく日本にも導入になりました。

パナソニックがトヨタに納入している「スマホナビ対応ディスプレイ」とパナソニックの「ELUGA V」を「MirrorLink」を接続することで、SNSやニュースをチェックできます

「MirrorLink」の最大の見どころは、スマホ側だけでなく車載機側でもスマホ・アプリの操作ができる点で、車内での操作性を格段に向上させています。「MirrorLink」対応アプリとして「Facebook」、「Twitter in vehicle」のほか、Yahoo!ニュースが読める「News」、スマホ内の楽曲再生が可能な「Music」などの無料アプリ、有料のナビ・アプリ「NAVI elite」などをラインナップしています。

こちらは有料アプリ「NAVI elite」の表示画面で、操作は車載機、スマホのどちらからでも可能です

現時点ではスマホ対応ディスプレイとパナソニック製スマホのみの組み合わせですが、「MirrorLink」連携ならほかのディスプレイやナビ、スマホとの接続にも期待が持てますから、車載機とスマホ連携の未来を変える、大きな一歩になるはずです。

■日本初 車載機とスマートフォンとの連携サービス「MirrorLink(TM)」を日本市場に導入(パナソニック)
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/2012/08/jn120824-3/jn120824-3.html

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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