【動画】アメリカの衝突テストでアキュラTLが最高評価!

アメリカIIHS(道路安全保険協会)が新たに採用した「スモール・オーバーラップ・テスト」の動画と結果を公表しました。この衝突テストの条件は、時速40マイルでの運転席側25%オフセット衝突させるというもの。

通常の正面衝突テストでは、一次エネルギーを吸収するサイドフレームの外側に衝撃を与えるスモール・オーバーラップでは、いかにボディを逃がすかがポイントとなるということです。

この新衝突テストは、かなりハードのようで、安全面には配慮されているであろうラグジュアリークラスのテストにおいてもPoorといった最低評価を受けるモデルが複数出ているのは、以下の通り。

● スモールオフセットテスト結果
Good:アキュラTL、ボルボS60
Acceptable:インフィニティG(スカイライン)
Marginal:アキュラTSX/TSXスポーツワゴン、BMW 3シリーズ、リンカーンMKZ、フォルクスワーゲンCC
Poor:アウディA4、メ ルセデス・ベンツCクラス、レクサスES、レクサスIS  

そうした中、Good評価を受けたのは2台のうち一台がホンダの高級ブランド車「アキュラTL」です。

衝突テストの動画では、ドアパネルが剥がれてしまうなど、かなり衝撃的な壊れ方ですが、うまくエネルギーを逃しながら、かつボディを潰しているよう。ドアヒンジあたりの変形がうまくコントロールされ、ドライバーの足に対する怪我リスクも低いということ。また、ステアリングのSRSエアバッグとサイドカーテンエアバッグにより頭部の保持と保護も上手くいっていると評価されています。

またアメリカ・ホンダの見解によれば『アキュラのすべてのモデルが採用しているACEボディ構造による強化フロントフレームが、オフセット・クラッシュの広い範囲において衝突エネルギーをコントロールすることが効果的だった』ということです。

その見事な衝突エネルギーのコントロールは、動画でも確認できます。

■IIHS Midsize luxury/near luxury cars Top Safety Pick
http://www.iihs.org/ratings/summary.aspx?class=15

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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