チームSHOWの奴田原選手がパイクスピークEVウォーズを制す

開幕前から日本勢のEVでのチャレンジが話題を集め、また山火事による延期といったトラブルもあった、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの決勝が終了。暫定結果が届きました。

そのEVクラスで優勝したのは、哀川翔さん率いるTEAM SHOWからエントリーした奴田原文雄選手。

ニュルブルクリンクでのEVレコードを持つTOYOTA Motorsport GmbH(TMG)製作のEV P002のパイクスピーク仕様が叩き出したタイムは10分15秒380と、フルターマックとなったパイクスピーク(19.99km)のニューレコードとなります。

この、ツインモーターを抱えるTMG EV P002パイクスピーク仕様の最高出力は350kW、最大トルクは900N.m、最高速は240km/hということです。

また、日本勢では増岡浩選手の駆ったi-MiEV Evolutionが10分30秒850で二番手。市販仕様のi-MiEV(北米仕様 現地名はi)も、しっかり完走しています。

【2012パイクスピーク 電気自動車クラス 暫定結果】
順位 ドライバー(車両) タイム
1 奴田原 文雄(Toyota Motorsport) 10分15秒380
2 増岡 浩(i-MiEV Evolution) 10分30秒850
3 Elias Anderson (HCE) 11分00秒857
4 Michael Bream(BMW) 11分58秒929
5 塙 郁夫(Summit) 11分58秒974
6 Beccy Gordon(Mitsubishi i北米仕様) 15分10秒557
 田嶋 伸博(Tajima Motor) リタイア

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる