恐らく世界初!新型エクシーガのロードインプレッション【エクシーガ マイナーモデルチェンジ】

エクシーガがマイナーチェンジを行ったことは既に昨日7月3日の発表日にお伝えしておりますが、本日7月4日、発表翌日にして新型エクシーガに乗ることができましたので、早速インプレッションをお届けします。

試乗したのは新世代ボクサーエンジンFB25が搭載される2.5Lモデルの25i EyeSight。Ver.2でぶつからなくなったアイサイトも搭載されています。

走り出してすぐに感じたのが乗り心地の良さでした。

今回、足まわりの大幅な見直しが行われたのがよくわかります。リリースによると、

フロントサスペンションのダンパーに新バルブを採用し、路面の微小な凹凸でも減衰力を発生させることで、車両の応答性を高めました。
リヤサスペンションのラテラルリンクにピロボールブッシュを採用し、路面の凹凸をしっかり吸収し、ドライバーの意思に忠実に反応するハンドリング性能と優れた直進安定性を実現しました。
電動パワーステアリングのアシスト制御の最適化を施し、ステアリングの応答性を高め、直進安定性を向上しました。

とあります。

なるほど、フロントダンパーに微小域での反応を良くさせたということは、ごく小さな入力でもダンパーが突っ張ることなく足を動かしているわけですね。ゴツゴツ感がほとんど感じられないのはそのせいかと思います。

先日、マイナーチェンジしたレガシィにも乗りましたが、少しだけゆったりとした乗り心地に感じます。

といっても、3列シートの「7人乗りミニバン」としてはあり得ないくらいキビキビとしてしなやかに動きます。後ろに大きなものを背負ってる感はほとんど感じられず、ストレスなくクルマが向きを変えてくれるのは気持ちいいものです。

エンジンも新しいCVTとの組み合わせで、気持ちよい感性がわかってるね、と思わせる加速を見せてくれます。今回のマイナーチェンジの大きな目玉だけに、予想はできたものの、エクシーガを一世代新しいものに感じさせてくれますね。特に、低速でもグググッとトルクが出ている感覚が個人的にとても好きです。

これで燃費はJC08モードで13.2km/L。前モデルのNA2.5リッターの25iSが10・15モードで12.6km/Lということは実用燃費は新型のアドバンテージが一番大きいところかもしれません。アイドリングストップ(トマールエンジン?)もついてます。

アイドルストップと言えば、スバルの場合、軽く踏んだだけでは効かず(つまりエンジンが止まらず)、シッカリ踏んでないと働かない傾向にありましたが、今回のエクシーガは、かなり軽い踏力でアイドルストップします。ちゃんと踏まないと働かないのってポリシーとしてアリだな、と思ってたんですが、全体的に見るとより燃費が良くなる方向ということで変わったのでしょうか? 機会があればメーカーさんいたずねたいと思います。

今回のマイナーチェンジは、とても大きなモデルチェンジだとわかりました。フルモデルチェンジの途中でも、大きく進化するのはスバルのとてもいいところだと思います。背の低いミニバン市場は最近活況とは言えませんが、実用性も経済性もアップした新型エクシーガに乗って、常に6人以上の大人で乗るって人以外のクルマ選びには、改め選択しにいれて欲しいクルマだと、再認識しました。

試乗車主要諸元

エンジン:2.5L DOHC 16バルブ AVCS
駆動方式: AWD
最高出力: 127kW(173PS)/ 5600rpm
最大トルク:235N・m(24.0kg・m)/ 4100rpm
JC08モード燃費:13.2km/ℓ
メーカー希望小売価格:252万円

(小林和久)

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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