新安全基準適合の大型観光バス、新型「エアロクィーン」「エアロエース」登場。

三菱ふそうの大型観光バス新型「エアロクィーン」と「エアロエース」が6月18日に発表されました。


(写真はエアロクィーン)

QR-MS96VP型となる新型は、2012年7月より施行される、ECE規制(ヨーロッパ経済委員会が定める国際基準)に準じた安全基準に全車適合させ、乗員の安全性を向上させています。

運転席には多重感知式ELR3点式シートベルトを全車標準装備。また客席にも多重感知式ELR2点式シートベルトを装備しました、さらに最前列客席と最後尾中央客席は3点式として安全性を高めました。

また国内クラス初のブレーキオーバーライドシステム(BOS)を搭載。BOSはアクセルとブレーキを同時に操作した場合はブレーキが優先される安全装備です。

さらに左側ミラーにサイドビューカメラを全車搭載して、側方の視界を充分に確保。取り回し性の向上も図っていて、ハンドルの操作蛇角を拡大して最小回転半径を0.5m縮小し9.7mとしました。

エアコンは新開発の床設置型直冷エアコンシステムを採用。従来のサブエンジン式と同等の温調性能と除湿性能を確保しつつ、最大冷房能力を向上させました。またサブエンジンを廃止したことで、メンテナンスの容易化と燃料消費量低減を図るとともに、サブ燃料タンクを廃止した分トランクルームを280mm拡大。

このほか尿素水タンク容量を22Lから25Lに増量して利便性を向上させ、ランニングコスト低減を図っています。

また、従来車から全車標準装備としている運転注意力モニター「MDAS-Ⅲ」を引き続き全車に採用し、安全性能、環境性能、燃費性能を向上させながら所有コストの低減を図った新型「エアロクィーン」「エアロエース」は7月2日発売です。

(写真はエアロエース)
(ぬまっち)

 

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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