進化しすぎ! 三菱i-MiEVエボのメカニズムをクローズアップ【パイクスピーク】

パイクスピークヒルクライム競技のエレクトリッククラス制覇を目指して作られた三菱i-MiEV Evolution。

キャビンは軽自動車規格のi-MiEVに似たフォルムとなっていますが、専用のパイプフレームにカーボンのカウルを被せ、さらにワイドトレッド化されて全長4341mm×全幅1900mm×全高1339mmというディメンションになっています。

サイドポンツーン部分には35kWh容量のリチウムイオンバッテリーを左右にひとつずつ搭載。

タイヤは245/40R18サイズ。ブレーキはエンドレスのモノブロックキャリパーを装着している様です。

 

i-MiEV用をベースにチュー ンナップした80kW出力のモーターはフロントに1個、リヤに2個搭載して4輪を駆動します。トルク配分の可変制御などは入れていないようですが、回生ブレーキによるエネルギーの回収は最大限活用できるようになっているそうです。

 

コクピットは完全に一人乗りになっています。

 

EVのシステムは市販車のi-MiEVのコンポーネンツをベースとし、パイクスピークの参戦データを今後の市販車にフィードバックするという、まさに「レースは走る実験室」がi-MiEV Evolutionの基本コンセプトといえますね。

 

i-MiEV Evolutionは増岡浩選手の手によって、既に3週間走り込んでコンポーネンツの作動を確認。今後は細かいセッティングを煮詰めて、実戦に備えるそうです。

クリッカー編集部もこのi-MiEVを追跡取材していきますのでお楽しみに。

(ぬまっち)

【写真ギャラリーをご覧になりたい方は】 https://clicccar.com/2012/05/19/154454

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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