空洞化? 日系自動車メーカーの海外生産が活発化

円高をはじめ国内生産・輸出には逆風となっている昨今、日系自動車メーカーは海外生産に力を入れています。

奇しくも、4/20に日本を代表するふたつのメーカーから海外生産に関する発表がありました。

ひとつはトヨタ。

■『ロシア工場を2直化-雇用を1750名に拡大-』(トヨタ発表資料・PDF)
http://www2.toyota.co.jp/jp/news/12/04/nt12_0417.pdf

ロシアにおいてカムリを生産しているトヨタ モーター マニュファクチャリング ロシア(TMMR)が、2012年9月より 2 直稼働になると発表しました。これにより従業員数は約1750名となり、生産能力は5万台/年になる見込みということです。

もうひとつ海外生産の発表をしたメーカーは日産。

■『ラグジュアリーブランド「インフィニティ」を2014年より中国で生産』(日産 発表資料)
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2012/_STORY/120420-04-j.html

日産のラグジュアリーブランドであるインフィニティのモデルを、2014年より中国における合弁会社である東風汽車有限公司(DFL)の工場において行なうと発表しました。2014年にはまず2車種を生産する計画となっているそうです。

縮小する市場がある一方で、拡大する市場があれば現地生産を行なうことは自然な方向とはいえ、国内生産から海外生産への移行トレンドはまだまだ続きそうです。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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