ジンクス打破!? 2代目ステップワゴンは「正常進化」と「スパーダ」が特徴でした!【歴代ステップワゴンを振り返って】

歴代ステップゴンの最初のフルモデルチェンジは、2001年に実施されました。
ただ昔からホンダには、大ヒット後のモデルは不人気に陥るという「2代目のジンクス」があったんですよね。

これは個人的な見解ですが、初代モデルが新しいカテゴリーを開拓しても、2代目が出る頃にはライバル続出して競争が劇化してしまうのですね。

さらに初代の成功を踏襲する分キープコンセプトになりがちで、結果的に市場での存在感が薄らいでしまう傾向もありました。せっかく新ジャンルを開拓しても、これではほとんど構造的というか宿命的なジンクスです。そんなジンクスを打破すべく、2代目ステップワゴンでは「3つの策」を打ち出しました。

ひとつは、走りの向上です。
初代は乗用車から派生したのせいか、まだまだミニバンとしての走行性や静粛性の面で発展途上にありました。そこでミニバンとしてボディ剛性を徹底して向上させ、見違えるほどの走行性能を実現したのです。
またパワーユニットはエンジンを一新してV-TECを搭載、ミッションは4ATながらコラムシフトを今風のインパネシフトに改め、使い勝手を向上させました。

2つ目はユーティリティのシートアレンジです。
なんと、3列フルフラットシートを実現!また初代で人気だった回転対座も補助席なしで出来るようになり、変幻自在なシートアレンジを備えていました。
つまり2代目では「ユーティリティと走りの両立」の面でも、更なる進化を遂げていたことがわかります。

3つ目は、スパーダの投入です。質実剛健な印象だった前期型に比べ、マイナーチェンジの後期型はクリスタルグリルを採用して若々しくイメチェンしました。そしてこの時に、今も人気グレードの「スパーダ」が登場しました。
ちなみに初代ステップワゴンでは、ドレスアップが大人気で、ラギッドなデザインのエアロパーツやアルミホイールが流行りました。初代のドレスアップに触発されたホンダ開発陣が、スパーダを産み出したのではないか?!と勝手に想像しています。

2代目ステップワゴンは、「ユーティリティと走りの更なる両立」という正常進化と「スパーダ」というドレスアップ仕様で、2代目のジンクス」に立ち向かいました。「両側スライドドア」や「3列目シートのらくらく収納」を備えたライバルに苦戦したものの、堅調な販売実績を残したのです。
そして次の3代目で、一気にホンダらしくカッ飛ぶステップワゴンなのでした!

(初代ステップワゴンフィールドデッキが愛車です!@拓波幸としひろ)