「フーガHVはグロリアだ!」2011年筆者が最も衝撃をうけた新車3台

今年も色々なクルマに乗りました。EVもハイブリッドも外車も国産車も。ほとんどはプレス試乗会ではなく、後からメーカー広報にお借りしたり、イベントで乗ったりしたものです。

本当は5~6台と行きたいところなのですが、そのうちの3台はさんざん書きまくっている日産JUKEとLEAF、プロトン サトリア・ネオですので、ここでは割愛させていただきます。

まぁ、筆者の私的Car of The Yearということでお読みいただきたいと思います。

 

日産フーガ ハイブリッド
このクルマ、はっきり言ってナメていました。先代フーガの450GTと比べたらたいした事無いんだろうな、なんて思っていたら大間違い。スピードメーターが180km/hまでしかないこと自体間違いではないか?と思えるほどの強烈な加速でグイグイ引っ張っていくとてつもない動力性能は、はっきり言って免許証ブレーカーです。
大型セダンのハイブリッドなんていうとレクサスLS600hの様な眠い車を想像しがちですが、やっぱり日産はパワー感が命!初代シーマとかR34GT-Rとかグロリア グランツーリスモの系譜の中にいるクルマです。 VQ35HRのエンジンの合計出力が374馬力、トルクはなんと63.2kgf・ m。トルクにいたってはメルセデスのSL63AMGとほぼ同等。それをモード燃費19km/L、筆者の実効燃費12km/Lで味わえちゃう、とんでもないクルマです。
パワーと燃費の両立を高い次元で、なんてよく言ってますけど、フーガくらい高レベルにやってくれないと実感無いですよ 。発売時期から考えて2011年のCar of The Yearに入っててもおかしくないんですけど、なぜか専門家の評価は低いんですよね。

 

フォルクスワーゲン ポロ TSI Comfortline
大型セダンのフーガから転じて、今度は小さいポロの1.2リッターターボの安いほうです。友人が購入したのをさんざん乗せてもらいました。1.2なのに105馬力、17.8 kgf・ mは車重1100kgには充分。パワーはともかくトルクだけで考えれば、一昔前なら立派なホットハッチ。そのトルクがいつ、どこから踏んでも湧き上がるんですから感動モノ。そのうえVWのガッチリボディはどこを走っても文句なく抜群の乗り心地。完全5ナンバー枠だけど中もけっこう広い。リアシートを倒したときのラゲッジはフルフラットなのでIKEAで家具を買っても机までなら充分に運べます。というか運びました。
Vitzの1.5が180万円と考えると、もうちょっと出してこっちに行っちゃおうかなと考えてもいいレベルです。友人は購入から半年以上たっても「本当にいい買物をした」と言っています。ちなみにモード燃費は20km/L、筆者の実効燃費は15km/Lでした。

 

FIAT500Twinair
これはLOVECARS!のイベントで乗せていただきました。このバタバタしたエンジンがとんでもなく楽しい!アクセルを踏み込むとバタバタバタバタのリズムがどんどん早くなる。でも音がつながってシューンとなることはなく、ただひたすらにバタバタが続くんです。低速域だとエンジン音にあわせて車体もブルブルいいます。速度を上げればブルブルはなくなりますが、エンジンは相変わらずバタバタ。エンジンと見た目がここまでマッチしている クルマは他に見たことがありません。昔のチンクエチェントの雰囲気とはまた違います。2気筒ターボって本当に面白い。だけどこれがポロと同じ値段かと思うとちょっと考えちゃいます。

上記の3台に日産JUKEとLEAF、プロトン サトリア・ネオを加えた6台が筆者の私的Car of The Yearということになります。皆さんの気に入ったクルマはございますでしょうか?

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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