プリウスPHVの三洋製電池は大きさ半分!

プリウスPHVの発表会を覗いてきました。実証実験用として2009年にリースを開始してから2年。ようやくの市販化発表にこぎつけたわけです。

この新型プリウスPHVのEV走行距離は26.4km。これをプラスして計算したプラグインハイブリッド燃費は61.0km/lという驚きの数値。実証実験では、送迎など街乗り中心で250km/lという驚きの数字を叩き出した方もいたとか…。恐るべし。

ちなみに、実証実験から市販まで2年もかかっていますから、電池はものすごく進化しておりました。この新型モデルには4.4kWhのリチウムイオン電池が搭載されていますが、なんと従来型に対して、重量も体積も半分になったというのです!

従来型のリチウムイオン電池は5.2kWhで160kg、体積201リットル。それが新型では4.4kWh、80kg、87リットルに。そのため荷室は広がり、重量減は航続距離延長にも貢献しています。この電池はパナソニック/三洋電機製。流石の高性能です。

 

 

パナソニック/三洋電機のリチウムイオン電池

また、クルマだけでなく充電設備工事の手配も万全です。トヨタホーム&ミサワホームに95000円からの200Vコンセント工事パックも用意しました。

ハイブリッドまでは、ただクルマを売ればOKでしたが、プラグインハイブリッドやEVになると自宅の充電設備まで自動車メーカーが目配せしなくちゃいけないんですね。

車両価格は320万円からとして、国からの補助金45万円を使うと実質275万円というお手頃価格も実現。トヨタでは、これを年間3.5万~4万台売るつもりだとか…。価格的にはけっこう手軽なところまできていますが、充電環境を確保できる一軒家中心の販売。いったいどうなることなのか? 売れ行きに注目したいと思います。

 

発表会には2人の副社長が参加

<鈴木ケンイチ>