ラリーカーの進化が一目でわかります【モータースポーツジャパン2011@お台場】

モータースポーツジャパンではレーシングカーと同様、ラリーカーも展示されていました。

我が国おける新車で買える最新のラリーカーといえば、インプレッサ、ランサーエヴォ、そしてこのプロトンのサトリア・ネオです。アジアパシフィック選手権でクラス優勝、全日本でも阿寒湖ラリーでクラス優勝と、かなり強い。

ラリーの一番過激だった時代を象徴するのがグループB。このランチャ デルタS4は1985年のRACラリーでデビュー、1位2位を独占しますが、翌年のツール・ド・コルスでヘンリー・トイボネンの死亡事故によりグループB消滅のきっかけを作ってしまった悲劇のモデル。1986年のタイトルは獲れませんでしたが15戦6勝という勝率はすごい。

この後、ランチャ デルタ インテグラーレのグループA時代に移り変わるのですが、最後のグループBマシンとしてデルタS4は輝いているといえるでしょう。

フルタイム4WDでインプレッサやランサーが輝くもっと前にも日本車がラリーで輝いていた時代がありました。1970年代は日本の、いや日産のラリー黄金期と言えるでしょう。

1971年にモンテカルロラリーで総合5位、クラス2位になったのがこのフェアレディ240Z。その年のサファリラリーでは1位、2位を独占するという強さを見せます。

モンテカルロ仕様のこのクルマ、補助ライトの取り付け方にグッときます。

ラリーカーの移り変わりが、実車を見ながら年代を追ってわかるイベントというのはモータースポーツジャパン以外に無いのではないでしょうか。今年来場できなかった方は来年はぜひ来場してみてください。

(北森涼介)

 

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
続きを見る
閉じる