ヒュンダイ自動車の最高級サルーン「ジェネシス」に、PRADAのテイストを盛り込んだ特別仕様車、その名も『ジェネシス プラダ』が韓国国内向けに1200台限定で登場……したのが今年5月の話。
ジェネシスといえば、5.0L V8直噴エンジンに8速ATを組み合わせたパワートレーンを持ち、メイン市場の北米ではクライスラー300C、インフィニティMやBMW 7シリーズがライバルとしてて位置づけられている、まさに高級サルーンへのチャレンジングモデルであります。
そしてプラダは、もともとレザー製品を祖とするイタリアのブランドで、メンズ&レディースのアパレル企業。韓国LGとコラボレートしたプラダフォン(携帯電話)が販売されていたことを覚えていれば、工業製品とのコラボに違和感もありません。
高級サルーンのプラダ仕様となれば、ハイソサエティパーソンがターゲットなのは常識ですが、現地報道によれば従来の高級サルーンの顧客層とは異なる層へ「ジェネシス・プラダ」はアピールしているとのこと。
なんとジェネシス・プラダ購入層の約4割が女性オーナーで、年齢層も40代と若い傾向にあるといいます。
まさしく”アラフォー女子”が、ジェネシス・プラダに惹かれているというわけです。
もちろんプラダとのコラボレートはエンブレムだけではありません。
シート生地などインテリア全体のコーディネートを担当したのがプラダなのだそうです。
なるほど、インテリア全景もプラダ・テイスト—-なのかは画像だけではわかりませんが、おそらくファッションセンスにうるさい”アラフォー女子”に支持されているということは、プラダとのコラボレートに見合う仕上がりなのでしょう。
そういえば『プラダを着た悪魔』なんて映画もありましたが、その続編は『プラダに乗った悪魔』になる?
そして、こうしたアパレルブランドと高級車のコラボレートが新マーケットを開拓するとなれば、他メーカーからも様々な組み合わせが生まれてくるかもしれません。
そんな風に想像するだけで、楽しみになってきませんか?
ちなみにジェネシス・プラダのスペックは以下の通り。
全長4985mm×全幅1890mm×全高1485mm
排気量5038cc
最高出力430ps/6400rpm
最大トルク52.0kg-m/5000rpm
タイヤサイズ235/45-19
(山本晋也)