キャンピングカーへのLPG充填事情【車中泊女子の全国縦断記】

キャンピングカーのガス漏れチェック
キャンピングカーのガス漏れチェック

キャンピングカーが消費するエネルギーには、ガソリン、電気の他にLPガスがあります。
ガスキッチンだけならカセットガスコンロにすればいいのですが、我が家(もちろん、キャンピングカーRocky21のことです)の場合、ヒーターと冷蔵庫でも使用しているのでLPガスを手放す訳にはいきません。
ヒーターは何とか我慢できても、冷蔵庫は3Way(AC/DC/LPG)とはいえもの凄く電気を食うので、LPガスがないと今度は深刻な電力不足に陥ります。
屋根につけているソーラー4枚(85w+70w×3)&105Aサブバッテリー2個では、とても賄いきれません。
(これがまた、キャンピングカーに搭載している割に、けっこう大きい冷蔵庫なのです。さすがアメリカン)

という訳で、放浪生活中は各地のLPG充填所をネットなどで調べて、住所か電話番号でカーナビにセットして行っていたのですが、4〜5年前から充填を断わられるケースが増えてきたのです。
業者の方に詳しく聞いてみると、実は法律云々よりも「責任を取らされたくない」というところに行き着いてしまうのですが、これに文句を言っても立場を悪くするだけです。

地方によって、業者によって対応はまちまちなので、まずは直接お電話することが肝要です。
「お忙しいところ恐れ入りますが、キャンピングカーで旅行中なのですが、LPGボンベに充填していただくことは可能でしょうか?」
「5kgボンベ2本です。使用期限(ガスボンベには期限がプリントされています)も切れてません。あっ、大丈夫ですか、そうですか! ありがとうございます〜」
という具合に、予め聞いておけば安心して向かえますし、大型車でも入れるかどうかなど道路事情も知れて一石二鳥!

稀に「ガス漏れ検査を受けていただければ充填します」というところもあります。
写真は、その様子です。10〜20分くらいで終わり、証明書もくれます。
これは4年前に受けたのですが、その業者さんのバーコードが貼ってあるので1年後2年後でもすんなり充填していただくことができました。
(が、こちらの業者さんは、キャンピングカーで使用するLPGボンベへの充填は、もう新規では受け付けていないそうです)

ちなみに気になる料金ですが、これも地方によって、業者によってまちまちです。
先月は和歌山県某所で充填したところ、充填した内容量に関係なく5kgボンベ1本¥3,500でした!
そして今月、栃木県某所で充填したところ、量り売りしてくれたうえに1kg¥315。和歌山の半値以下!
(全国平均では、1kg¥350〜¥400くらいです)

将来的には、クルマのボディ全部にソーラーシートを貼るとかサブバッテリーを強化するとか必要になるでしょうね。
非電化冷蔵庫も気になったのですが、水が200リットルも入っているのでキャンピングカーには不向きです。
あと数年後には、もっとコンパクトな製品が開発されるかもしれないので、非凡な私は口を開けて待っています。

(松本しう周己)

【リンク切れ、画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/06/23/36028

この記事の著者

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松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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