トヨタのハイブリッドミッドシップ4WDオープン2シーターは、あと一歩で300馬力

レクサスLFAが参加する、ニュルブルクリンク24時間耐久にて、トヨタが「GRMN SPORTS HYBRID Concept II」を展示というニュースが届きました。

 

2010年の東京オートサロンに出品されたGRMN SPORTS HYBRID Conceptは、MR-Sのボディをベースに、ハリアーハイブリッドのパワートレーンを組み込んだものでしたが、この第二弾はエキゾチックなオリジナリティ溢れるエクステリアを与えれています。

 

そのエクステリアはコンセプトカーらしいものですが、果たしてメカニズムも夢物語なのか、それとも現実的なのか、気になります。

 

というわけで、パワートレーンについては発表されているのは以下の4点

エンジン:2GR-FXE
レイアウト:ミッドシップ+フロントモーター
エンジン最高出力:183kW(249PS)
システム最高出力:220kW(299PS)

 

モーターの出力は公表されていませんが、トヨタのハイブリッドシステムはプラネタリーギアによってエンジンとモーターの出力を合わせるシリーズパラレル式なので、単純にエンジン+モーターの出力というわけにはいきません。

 

システム最高出力が走りをイメージさせるわけです。

 

それにしても、いくら4WDとはいえ、全長4350mmのミッドシップ2シーターのシステム出力が299馬力というのは、かなり強烈な加速な熱い走りが想像できます。

 

では、その加速はどのくらいなのか?

 

 

実は、このパワートレーンはすでに市販されているモデルそのまま。トヨタに詳しいひとが見れば、エンジン型式やシステム最高出力から、レクサスRX450hをそのまま逆さにしてミッドシップ4WDとしていることは明白でしょう。

 

つまりミッドシップにアトキンソンサイクルの3.5L V6エンジンと167馬力のモーターを積み、フロントに68馬力のモーターを搭載したハイブリッド4WDであり、その加速性能はRX450hと同等と想像できるわけです。

 

いえ、RX450hは2tを超える重量級モデルですが、このコンセプトカーが目指す車重は1500kg。

 

やはり想像以上に強烈な加速を実現していることは間違いなし。

 

気になるのはバッテリーで、RX450hと同じニッケル水素電池なのか、それとも軽量化につながるリチウムイオン電池を積んでいるのか?

 

ここは、プリウスα(3列シート)と同様に、リチウムイオン電池の搭載を予想しましょう。そして、ミッドシップ4WDオープン2シーターが市販されることも期待!

 

(山本晋也)

 

 

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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