カッコいいクルマはなんでカッコいいかが宇宙開発を見てわかった

まずはこのカッコいいクルマたちを見てください。

TOYOTA2000GT

ランボルギーニ・カウンタック

ランボルギーニ・イオタ

ジャガーのヒストリックレーシングカー

なんでカッコいいのか(単に自分がスーパーカー世代だからってのもあるんでしょうけど)、先日わかりました。

JAXAの方にいろいろとお話を聞いたときのことでした。

ロケットはカッコいいです。

でも、宇宙ステーションはカッコよく感じません。

この2つの違いは、ズバリ、使う場所。空気があるところかないところで使うかの違いです。

ロケットは言うまでもなく地球上から飛び出すために大きなエネルギーを使います。空気抵抗も十分に考慮されてます。

けど、空気のない場所でしか使わない宇宙ステーションは、空気の影響を考える必要がないわけです。

かつ、最近では様々な機能をユニットで組み立てるため、全体の外観というのは特に考えてないらしいです。

さらに、周りに貼られた金色(銀色もあるらしい)のシートは輻射熱の影響を受けにくくするためのものらしいですが、なんとも凸凹でキレイに貼られてないです。

あれも空気がないのでキチンと貼らなくてもいいらしく、なんとマジックテープで止まってるだけだそうです。その方が太陽電池を広げたり、様々なミッションにあわせてすぐに変更(貼り替え)ができて好都合なんだとか。

なるほど、空気抵抗がいかにカタチに影響してるかがわかりました。

カッコいいクルマも空気を流すカタチか切り裂くカタチのイメージがあるからきっとカッコよく感じるんですね。

(小林和久)

 

 

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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